多くの企業がテレワークやクラウドサービスを利用するようになり、社内ネットワークが外部と接続する機会が増えました。ファイアーウォールを使用する従来のセキュリティモデルでは、マルウェアによる被害を防ぐのに限界があります。マルウェアにはウイルスやワーム、トロイの木馬など様々な種類が存在します。ファイアーウォールを使っていても、メールの添付ファイルなどを使えば内部の端末にマルウェアを感染させることができます。
内部の端末がマルウェアに感染すると簡単に情報を盗まれたり踏み台攻撃に利用されたりします。マルウェアによる被害を防いでテレワークやクラウドサービスを安全に利用するには、新しいセキュリティモデルであるゼロトラストが必要です。従来のセキュリティモデルではファイアーウォールに守られた内部のネットワークの安全性を信頼していました。ゼロトラストは社内ネットワークの安全性を信頼せず、あらゆるアクセスについて要件確認を行います。
ユーザーや端末、時間などの要件を満たさない場合はアクセスが拒否されます。端末がマルウェアに感染していたとしても被害を防ぐことができます。日本では少子高齢化が進んでおり多くの企業にとって人材の確保が重大な課題です。遠隔地に居住している優秀な人材を活用するにはテレワークを積極的に導入しなければなりません。
優秀な人材を確保して安定した事業運営を行うために多くの企業でゼロトラストの導入が進んでいます。